(野野小屋谷上流)
11月3日 荷暮川自転車行 
本日は、師匠と船長とで、荷暮を自転車で走りました。
10時半くらいに箱ヶ瀬橋からスタート。最初は平坦な舗装道で軽快に走れますが、日陰だと寒いです。途中、サルのウンコがいたるところにあって、臭かった。
そして旧荷暮集落。ここでは皆さん冬支度のために大忙し。なんか活気があります。その横に止めてある車のNoは、岐阜だったり尾張小牧だったりする。いまだ生まれ故郷を守り続けてるんですね。でもダム湖に沈んでしまった人たちは何にもできない。徳山ダムの人たちもね・・・。なんか複雑な気持ちになりました。

この荷暮地区には平家落人伝説があります。一山越えた久沢地区もそう。そしてその間にある山が平家岳。さらに付け加えると、荷暮から岐阜県方面へ抜けたところが内ヶ谷で、ここにもその伝説があります。
平家の最後は壇ノ浦に沈んでしまったけれど、その落人の末裔達も、800年の後、ダム湖へ沈んでしまったということか。なんか悲しいねえ。

荷暮集落を抜けるとオフロードとなって、川沿いの上り道となります。
ギアはロー。平素の不摂生もあってキツイ。時折写真を撮ったり、川の魚を見たりと、のんびり進む。
途中の小谷では、尺オーバーのイワナも居たし、ペアリングしてヒラ打ってるアマごも見た。
その後、二又を過ぎて野野小屋谷を暫らく進んだところで、川の水がすっかり無くなってしまった。でも、もうちょっと行くと普通の渓流に復活する。不思議な光景でした。しかも、上流の方が魚が多く見れたし、アマゴが多い。
多分、多くの釣り人は、水の無くなった所で引き返すから、その上流は穴場かも?来年は、ここで釣ろ〜っと。(まあ、ここへ来る釣り人は、そんな事は十分承知しとるか?)

そして昼食。
まずはケーチャン焼いてビールで乾杯する。やっぱ、こういうとこで食うのは美味しいや。それから師匠の作った新米を飯盒で炊く。それにバローで買ったマグロを乗っけて、ワサビに醤油をたらしてのマグロ丼。いやー、これは美味かった。
イワシ缶のキャベツ煮?、熱々のサバ缶。味噌汁もあって、最後にコーヒーも頂く。
えー、これらの食材やら調理道具は、すべて師匠と船長に背負ってもらった。だって、私の自転車には荷台が無いもの。この日の私の荷物は、自分のビールとカメラだけ。さっきリアキャリアーを注文したので、次回は私も、荷物背負います。

帰り道はガタガタの下り道。楽だと思ったものの、結構腕にきます。それにお尻を浮かせないといけないし・・。
この日の走行距離は約22km。標高差は250mくらいか。
箱ヶ瀬の車にたどり着いたのが4時くらい。
とても面白い一日でした。

5日は一人で久沢を走った。
途中で、真っ黒になって尻尾も擦り切れてしまった尺オーバーのアマゴも見たし、メスの尺イワナとオスの35〜40cmイワナのペアリングも見た。そのオスイワナは、25cmイワナを追っ払って、岸辺に乗り上げんばかりの勢い。その大イワナは、頭から背中にかけて金色に輝いてた。すごい迫力だった。
秋の渓流は素晴らしい光景が見られます。

一番向こうの山は雪が被ってた。写真じゃ判りませんね。
(八王子峠遠望)
11月18日 八王子峠自転車行
実はこのコース、私のような素人の自転車乗りがやるコースではない。そのへんの道路地図を見ただけでは判りませんが、1/25000地図を見ると、九十九折になった道が、どんどん高度を上げていく。そんなところを一人でやるのもなんだからと、師匠と船長をだまくらかしてお誘いしたものの、その約束の19日は雨予報のため中止。やむなく、18日に一人で行ってきました。

なぜ八王子峠と云うのかは不明。その石碑の裏を読むのを忘れた。まず粥川の出会いに車を止めて、そこからスタートしたのが11時。
ゆる〜い上り坂を粥川沿いに上っていきます。時折川を覗くもお魚は見られません。周りのモミジも、色づくにはやや早い。あと1週間か、もう少し先がいいですね。
星の宮神社到着が11時半過ぎで、走行距離は5キロ。ここまではまあ楽でした。矢納ヶ淵で虚空蔵菩薩様にお参りをして、いよいよ八王子峠にさしかかる。
こっから先は、ずっと上り坂。道も砂利道となる。ペダルを漕ぐ度に、タイヤがズルズルと滑る。ふと、2WDの自転車が欲しくなる(そんな自転車はナイ!)。ギアはロー×ローのまま。
途中、前方の山を見上げると、とんでもない高い所にガードレールが見えた。「うへぇ、あんなとこまで行くのか〜」でもまだ峠のとっかかりだから、さほど太股にはきてません。いけるとこまで行ってみます。
暫らく行ったところで、砂利道から舗装道に変わりました。とたんにタイヤのグリップ力が良くなって一安心。でももう、息がゼーゼーする。しばし休憩。
時折見える粥川の水は、すこぶる透明。でもお魚の姿は見えない。また自転車にまたがってゼーゼー進む。暫し休憩。

そしてまたまた自転車にまたがってゼーゼー進んだところに「三枚滝」の看板があった。本当は、この滝が見たかったんですが、その滝は、そこから登山道を380m進んだ所にあるらしい。当然断念。そしてまたまた暫し休憩。

そんな繰り返しで、ようやく八王子峠に到着したのは12時40分。走行距離は9キロだったから、上り口の星の宮神社からは、4キロの距離を1時間以上掛けたことになる。これじゃあ歩くのとたいして変わりませんね。でもなんか充実感が湧いてきます。ここでのビールは、最高に美味しかった。
トップの写真は、峠のちょっと手前での遠望。下の道で見えたガードレールは、この地点だと思う。この山の折り重なったふもとから、ここまで上ってきたのだと思うと、おもわず涙がこぼれてしまいます・・・・・ウソ。

新宮神社。やはりモミジはもう少し先がいい。八王子峠では、しばし読書もする。
榛葉英治薯「川釣り礼賛」。
釣り人の書くエッセイは思い入れが強すぎて、なんかコテコテの演歌を聴いてるみたいでイヤだけど、小説家の書く釣りエッセイは、淡々と語ってくれるし、その周辺の物語も面白い。私には、ヤル気のないボサノバ聴いてる感じで、こっちの方が好き。

そして帰り道。
こっからは、ずっと下り道です。それで楽かと思いきや・・・・・。これが寒い。気温は10度前後なんで、それも仕方のないことなのかも知れません。ウインドブレーカーを着込んで、ずっとブレーキ握ってゆっくりと下ります。
そして新宮神社に到着。
ここの境内には、数本のお神酒が無造作に置かれてる。中身も入ってますね。内、2合瓶は未開封。下りで冷え切った体には、日本酒は最高に温まりますよ。で、ちょっと拝借・・・・・、とは、さすがにイカン。
手持ちのビールで納めました。

それから新宮川を下る。綺麗な川ですが、ここでもお魚は見られなかった。
二間手から那比川を下って、長良川に出会い、そして国道対岸を下り、粥川出会いに到着したのが3時半。
走行距離32km、標高差450m。一匹のお魚も見えなかったのは残念ですが(探すゆとりもなかった・・)、充実感のある自転車行でした。